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ピアノの消音機器を点検しに技師が家に来た。
彼は喋るのが大好きで、作業中ずっと話し続けている。
でも、ピアノマニアであらゆるピアノを方々から取り寄せたりしている彼の話はなかなかおもしろい。
以下彼の薀蓄。
ピアノは材質や気候によって音が変わってしまう。
木材のパーツをプラスチックにしたり、塗料を塗り替えたりしただけで音は豹変してしまうそうだ。
スタンウェイのピアノはハンマーヘッドや鍵盤など、パーツごとに職人がいると言う。
ピアノのそれぞれの材質は、シベリアやモスクワなどの寒い地域で育った松を使うらしいのだけれど、
それも伐採するのは2月と決まっていて、時期が前後すると適した材木は採れない。
まだ、樹が眠っている間に伐るそうだ。
スタンウェイの技師たちは樹の性質を熟知していて、
弦を打つ音に一切の乱れが生まれないように、鍵盤すべてに同じ樹を使う。
だからスタンウェイのピアノは木目が皆同じらしい。
そしてヤマハやカワイに比べても随分重いのだそうだ。
ふーん、そんな繊細な楽器だったんだね。
そんな繊細なピアノを日本に運んでくると、湿気や気候で音がガラリと変わってしまうんだって。
ぽーんと響かないんだってさ。
そういえば、のだめ(またのだめかよ)の一節で、渡仏した二人がピアノを弾いて、
「先輩はこの音を聴いて育ったんですね」という場面があった。
しかし、樹が眠っている間に、って、なんだかよいね。
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久しぶりにじいちゃんとビリヤードに行った。
うちのじいちゃんは当時からお洒落&ハイカラで、自他共認める遊び人だ。学生のときはビリヤードと女、結婚前後も銀座で遊びまくっていた。
去年入院したときも、ばっちりオシャレして病院に赴いていたし、(看護婦がいるから)年寄りのお婆さんが話しかけても涼やかに無視するくせに若い綺麗な女の子だと笑顔で応対する始末。
そんなうちのじいちゃんは、戦争では米軍を蹴散らしていたかと思えば、戦時中ずっと逃げ回っていたそうだ。米軍の空爆を見て、ここまでの物量の違いがあって勝てるわけないと悟り、こんな戦争で死んではつまらないと農村の馬を盗んだり、畑に忍びこんでは野菜を盗んだりして、必死で生きようと現地の女の子を口説いていたそうだ。
老人の過去にベクトルを向けた話ってのは、えてしてツマラんものだけど、うちのじいちゃんの戦時中の話は本当におもしろい。
帰り、「真怜、女いるのか。」と聞かれ、「いっぱいいるよ」と言うと、満足気に頷いて、「それでいい。その中から選んで結婚すればいいよ。どんなもんが来るか楽しみだ」と言った。
彼は今年90歳。
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最近知り合いに触発されてベートーヴェンの交響曲を聴きなおした。
昔、総譜を勉強したな。こういう、うすら天才の所業をなんだか疲れるよ。
この慇懃無礼な仏頂面の交響曲よりは、ブラームスの一番とか、マーラーの重いやつなんかのほうが好きだ。
いろいろ聴きなおそうと思って、レコードを漁ってると、小学生の音楽の演奏会?でやったシベリウスのフィンランディアがでてきた。今思うと、こんな重いドフトエフスキーの小説みたいな楽曲をよく小学生にやらせるよな。 どうやって表現しろってゆーんだ。
それでも当時の感覚はとてもイノセントで、この曲調から冷たい北の大地を想起した記憶がある。
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新しい靴欲しいな。
ジャバーロウ
アディダスかモーブスがいい。


